世界有数のアイアンマンレースをたった半年の準備で完走できた理由 その二
練習内容に関して、もう少しご説明したいと思います。
私は、アイアンマンレースの準備に当たって、一度も同等の距離をこなしたことはありませんでした。
それどころか、海で1.5キロ以上泳いだこともなく、100キロ以上漕いだこともありませんでした。
距離に対する不安はありましたが、一方で、なんとかなるだろうとも思っていました。
その自信の出所として大部分を占めるのは、
インターバルトレーニングの多用
スクワットの多用
に他ならないかなと思います。
アイアンマンは準備を始めた半年のうち、仕事でオーストラリアの現場にいました。
毎朝4時におき、20時に帰宅する日々を三ヶ月つづけました。
当然、長距離の練習を行う時間もとれず、帰宅したら疲れて寝るの繰り返しでした。
そんな状況でも、寝る前に10分あれば、スクワットはできます。
また、休みの日に1時間あれば、みっちりインターバルトレーニングは行えます。
そうしたスキマ時間を見つけては、これらのトレーニングに励んでいました。
スクワットといっても、私の場合、太ももの血管が出るまで、徹底的に追い込みます。
それが、バイクパートで粘りを発揮できた一因になったかなと思います。
また、半年前まではメタボ気味でしたが、スクワットを日々取り入れることで、体脂肪もみるみる減っていきました。
大腿部は人体で最も大きな筋肉のため、そこを鍛えることで代謝が上がったのでしょう。
以上のとおり、アイアンマンの距離を一度もこなしてなくても、アイアンマンは完走できます。
もちろん長距離をこなす練習も必要かと思いますが、下半身の筋肉をつける、心肺機能を鍛えることは、アイアンマンの距離をこなすのに不可欠かつ、近道である要素だと思います。